日本では百年前には乳児死亡率が100/1000出生を超えていましたので、10人に一人以上がお誕生日を迎えられませんでしたが、現代の日本ではこれが2/1000出生程度となっています。この原因は貢献度順に、①衛生・栄養の向上(上水道普及など)、②予防接種、③医療の進歩だといわれています。それだけ予防接種は大切です。

 予防接種は、子どもの行く先にある「地雷」を取ることだと思います。新型コロナウィルス感染症で実感したと思いますが、感染症は社会生活を送る上で避けて通れません。罹らなかったら(地雷を踏まなかったら)運が良かっただけです。この地雷をひとつずつ除去したり、減弱化するのがワクチンと考えてもらうと良いと思います。

 ワクチンで防げる病気(VPD)は避けるに越したことはありません。

 接種時期は、接種対象時期になったら「罹ってしまう前に1日でも早く!」です。一般的に早めの接種の方が副反応も少ない傾向にあります。接種時期が各々異なるのは、罹りやすくなる時期からのためですので、やはり早めの接種が効果的です。

 ルールに従って接種することも大切です。ワクチンは何パターンかの間隔・接種量で治験を行い、最も効果的な接種方法が選ばれますので、標準的な方法から外れると効果が落ちてしまいます。

 現在は生後1年間に定期接種が17回もあり大変ですが、上記の理由で同時接種も上手に活用して、頑張って早めに済ませましょう!