改めて、小児のコロナワクチンのお勧め
日本の新型コロナウィルス感染もかなり落ち着きつつあります。しかしウイルスの変異は確実に進んでおり、いずれある程度の規模の流行が発生すると予想されます。
現在のオミクロン系統のウイルスでは、感染力が上がり重症度が下がるという常識的な進化をしていますが、この3年間の経験から今後想定外の変異が起こらないとは言えないと思います。
2022年からのオミクロン株での流行で、小児の感染が増加し、日本では50名ほどの子どもが亡くなり、半数は基礎疾患がありませんでした。小児の感染は一般に軽症ですが、後遺症なのかコロナ禍の行動制限の悪影響なのか、子どもの発達障がいが増加傾向にあります。
やはり出来るだけ罹患しない方が良い病気だと思われます。幸い小児のコロナワクチンは副反応が軽く、小学生で1割程度の接種部疼痛がある位で、未就学児はほとんど副反応がありません。重症な副反応も皆無です。
※名張市の接種対象児には、3月末までに接種券が送付されているはずです。
また既に罹ってしまった児も、3カ月程で免疫は低下してしまうので接種した方が無難です。ワクチンの効果は罹患後接種の方が良好です。
2023年3月にWHO(世界保健機関)は、大多数の人が既に感染したかワクチン接種を済ませた地域では、小児~若年成人の追加接種は不要と発表しました。日本では自然感染率は人口の大体1/3程度で、大多数が感染した地域ではありません。すなわちまだ接種が間に合う国と考えられます。今からでも遅くはありません。
6カ月~4歳の接種は、令和5年度中は継続が決定しました。
5歳以上の接種は追加接種(3回目)は令和5年8月末まで可能ですが、初回接種が未だの場合、3カ月後の3回目接種をこれまでに済ませなければなりませんので、4月末までに初回接種は済ませる必要があります。
当院での新型コロナウィルスワクチン接種は、当面毎週土曜日に実施します。
